予防接種以後の人類へ その7~ミカエルの竜との戦いの古いかたち~

*初見の方はその1からお読みください。

どうすれすればコロナウイルスに正しく対処できるでしょうか。どうすれば予防接種の弊害を克服することができるでしょうか。霊的マグマから身を守った古代の秘儀とは何だったのでしょうか。大昔の竜伝説にヒントがあるはずです。

 中世ヨーロッパにおいて、キリスト教の聖人・ゲオルギオスが竜を退治した伝説があります。

ある日、毒気を振りまく巨大な竜が現れました。人々は羊の生贄を捧げて竜を鎮めようとしましたが、竜は暴れ続けました。すべての羊を捧げ尽くしてしまい、いよいよ人間を生贄に捧げなければならなくなりました。くじで生贄に選ばれたのは王女でした。王様が困惑していたところにゲオルギオスが現れました。ゲオルギオスは竜の口に槍を差し、竜を退治しました。


聖ゲオルギオス


 元々この伝説は、トルコ・中東地域を舞台としていたもので、後にキリスト教圏に持ち込まれ西洋化したものです。竜は元来、蛇として伝承されていました。

ゲオルギオスの竜退治の伝説にみられる毒気の放つ竜を、疫病のことだと考えることはできないでしょうか。古代人は、エーテル視力と言うべき知覚能力を持っていました。人間の知性と自意識の発達に反比例するように、エーテル視力は失われていきました。竜伝説はもう新たに生まれることはないでしょう。人間のエーテル視力は光学顕微鏡に取って代わりました。

日本にも、もう竜はいないにせよ、当時の人々が正しく疫病に対処したと思われる行事が残されています。京都の祇園祭です。

荘厳な山鉾が京都市内を巡行することで有名な祇園祭は、平安時代に始まったとされる行事で、明治時代まで祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれていました。御霊会とは疫神を慰め人間界から送り出す行事のことです。元々平安京が位置する場所は盆地で湿気が多く、感染症が流行しやすかったのでした。当時の人々は、疫病が怨霊によるものと考えていたのでした。(そしてそれは、アストラル体を考慮すれば、決して迷信の一言で片づけてよいはなしではありません)。


祇園祭

唯物論的な価値観に染まってしまった現代人は、土着の伝説や、それらを伝承するための祭事や宗教行事を、くだらない迷信だと考えているかもしれません。神社に参拝するのに何を祀っているのか知らない、クリスマスを祝うのにイエス・キリストが語ったことを知らない、墓参りはするのに死後のことを知ろうとしない。そうして今ではそのような迷信化した行事すらも消失しようとしています。唯物論を克服できない現代人は、目に見えない何かへの敬意、生きとし生けるものへの愛、神々に対する畏敬の念を、ほとんど完全に忘れてしまっているようです。

日本民族は、祀り事から発展した、あるいは風土に根差した独自の感染症対策ともいえる風習、生活様式を持っていました。家の中では靴を脱いだり、日々の掃除を心掛けたり、礼節を重んじたりする習慣は、民族を感染症から守ってくれた公衆衛生学だったと言えるでしょう。今世紀のパンデミック騒動において、決して古来の生活様式だけで感染症から守られるとは言いませんが、それでもほとんど全員が予防接種を受ける必要はなかったでしょう。文化・風習に根差した日本固有の衛生学は、予防接種によって、西洋文明がもたらす衛生学に上書きされてしまいました。

現代の衛生学、神経質なまでに自然界から人間を切り離そうとする異常な感染対策は、肉体のことを扱っても魂のことを正しく踏まえることができません。日本文化に根差した清潔原則のようなものは、決して人間と自然とを区別したりしません。人間も自然の一部であり、宇宙の一部であり、一人の人間は宇宙そのもの、ミクロコスモスです。それなのに、間違った世界認識、つまり唯物論は、宇宙から、自然から、社会から、そして他者から個人を切り離そうとする感染対策を作り上げています。それは精神の否定のように見えます。


コロナウイルスに限らず、すべてのウイルスや細菌による感染症への対処、ミカエルの竜との戦いの古いかたち…。それは、人々が畏敬の念を持ち、共同体の社会的行事にそれを集団として投影することであったと思います。昔の人々は、畏敬の念によって体内で黴菌が繁殖するのを防いでいた可能性があると思います。

非常に心を重苦しくさせることでも、伝えておかなければならないことがあります。唯物論は、民族の健康を破壊するのです。子供たちに従来型ワクチンの接種に加えて、最新型ワクチンの接種をさせたことは、その弊害を克服できない場合、彼らのエーテル体を含めた全人としての肉体だけでなく、未来の子孫たちの肉体にも問題を抱えさせることになるでしょう。

疫病が猛威をふるったかつての暗黒時代が、再びやって来るのです。


つづく


その8
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