北海道厚真町地震は人災か

 (まちがってたらスミマセン。)
 
 アクナト…、いや、鳩山由紀夫氏が地震について言及している。

【人工地震】鳩山元総理「北海道厚真町の地震は高圧でCO2を地下に貯蔵する『CCS』により人工的に引き起こされた」と地震発生の約3時間前につぶやいていた事実・・・つづき読む

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 ・・・ネット上では預言者扱いされてるが、どーなんでしょうか。こう言うのを、霊界からのサインと見るとか、見ないとか。

 今回、二酸化炭素回収・貯留(CCS) 技術と地震との関連をちょびっとだけ考察していきたいと思う。

二酸化炭素の貯留とは、二酸化炭素を集め、地中・水中などに封じ込める技術のことである。いくつかある貯留方法のうち、今回の地震発生地付近の貯留施設で行われているのは、 帯水帯貯留と呼ばれるものである。

【帯水層貯留】・・・地中の帯水層に高圧の二酸化炭素を封入し、地下水に溶解させるなどして固定・貯留する手法。帯水層中の二酸化炭素は超臨界流体である。長岡で実証実験が行われた。wiki

帯水層貯留の概念図(環境展望台)


 長岡(新潟県)で行われていた実験は、地震(中越沖地震)の影響で中止になったらしい。そして今回(2月20日に二酸化炭素の注入再開後すぐ)の地震である。

 厚真町付近の大地震は二回目で、前回の地震(北海道胆辰東部地震)を受け、日本CCS株式会社は調査報告書を昨年の11月に発表している。 (リンク:『北海道胆振東部地震の CO2貯留層への影響等に関する検討報告書』)

 報告書の結論は、地震と関係ないことを「確認した」 そうだ。
 ”地震との関係:CO2圧入開始前の 2011 年に、圧入量 75 万トン(年間 25 万トンで 3 年間圧入)を実施した場合の地層の圧力上昇の計算に基づき、CO2圧入による貯留層・遮蔽層中の岩盤亀裂への 影響を評価し、岩盤亀裂などに沿ったすべりが生じる(微小地震が発生する)可能性がないことを確認した。 ・・・震央距離約30km離れた震源位置での応力変化は、地球潮汐力による地殻への圧力の変化の 1/1,000程度と計算された。また、苫小牧の圧入地点では微小振動を常にモニタリングしており、圧入開始以来、CO2圧入地点近傍での微小振動は検出されていない。このため、CO2の地中貯留と、約 30km 離れた場所で発生した本地震との関係を示唆するデータは確認されていないとの共通認識が委員の間で得られた。”(同報告書より抜粋)

北海道胆振東部地震震源位置と本地域の地質摸式断面図(同報告書)

 ・・・図を見る限り、素人考えでは「めっちゃ近いやん!」と思う。「計算上、理論上は遠い」が、「心理的には近い」と言ったところか。(今回起きた地震の震源は深さ40km~50kmで、帯水層はせいぜい2000m。)

 報告書では、二酸化炭素注入による岩盤に与える影響は、「潮汐力の1000分の1」程度で、まったく問題ない旨を主張しているが、 なぜ潮汐力を持ち出したのだろうか?そもそも地震と潮汐力との因果関係こそ分かってないのだから、情緒的な表現で納得しようとしたと言わざるを得ない。また、潮汐力と帯水層への「圧入」とでは、力の性質がまったくちがう。潮汐力は、例えるなら家に吹き付ける風のようなもので、「外部から」の力であり、かつ規則的に変化して加わるものだから、プラスマイナスゼロではないだろうか。一方、圧入では、家の柱に巣食う白アリをせっせと増やしているようなもので、「内部から」の力であり、かつ一定方向(膨張)に加わり続ける。だから、潮汐力と圧入を比較対象にしたのは違和感を覚える。

 そもそも地震の発生メカニズムは、正確には分かっていないのだから、二酸化炭素貯留による地震への影響があるかどうか、理論的に分かっているとは言えないだろう。今は、過去の事例から地震と因果関係が強いものになっているのだろう。

太陽悪魔ソラトのフォルメン(Initiative for Anthroposophy)

 ”数多くの自然災害を目撃すると、「いつ、この自然災害は準備されたのか」という問いを立てることができますし、立てねばなりません。自然災害は戦争の戦慄、戦争の残虐、人類文明の進歩のなかに現れたその他の残虐さのなかで準備されたのです。”

  人智学では、星々のアストラル体の強弱が地震や噴火に影響しているとされている。また、人類史に関わる地震は数百年に一度程度であるらしい。しかし、今回の地震が、より直接的、人工的なものであったとしても、「残虐さの中で準備されたもの」だと小生は考えている。無知な技術、道徳的でない技術は残虐性がある。だから、カルマ的なものと言える。

 小生が、オカルト的見地で少し気になったのは、二酸化炭素を超臨界流体状態で地下に貯めるという発想である。超臨界流体とは、臨界点以上の温度・圧力下においた物質の状態のことである。本来、空気中に存在し、動物の呼気や植物の光合成に関する気体を、場所も状態も非常に不自然なかたちで存在させている、という事実が地震を誘発しているのではないだろうか?

 オカルトでは、気体は神的なものである。人間は空気がなければ生きていけないから、空気に感謝すべきである。
【空気】・・・”人類共通の個我の身体。神秘学では、気体状のものはすべて空気と呼ばれる。太陽進化期に、土星進化期の熱が、光と空気に分かれたのである。…空気の背後には、キュリオテテスの送る徳がある。… 空気の中にはアーリマン的四大元素存在が浸透しており、第6文化期に、空気は知性によって有毒になる。”

 (酸素はエーテル、窒素はアストラル的存在である。)

 空気は”人類共通の個我の身体”だという。その空気(気体)の一種を、現代科学では物質(原子・分子)以外の何物でもないから、原子構造を把握していると考える科学者は、気体を超臨界流体として地中に埋めることに抵抗は覚えない。(もっと生命的に捉えなければならない。)

 また、シュタイナーによると、電気や原子力エネルギーは「物資以下」の状態であり、魔的な状態としている。地中に圧入した超臨界流体状態の二酸化炭素は、魔的な状態にあると言えるのではないだろうか?

(二酸化炭素などの温室効果ガスを地中に隔離する方法は、帯水層貯留法以外にもある。一番、自然に近いかたちと呼べるのは、炭層固定だろう。これは石炭に吸着しているメタンを抽出する代わりに二酸化炭素を石炭に吸着させるものである。 この方法ができる地域であれば、地震への影響は少ないかもしれない。)

 ・・・もちろん、科学者がこんなオカルト話を真に受けることはないだろう。しかし、 帯水層への二酸化炭素貯留が、地震の発生と因果関係の強いものになっているのも事実だろう。こういうときに、ちょっと待てと言うのが、政治家や科学者の良心だろう。

 ・・・

 ・・・誰もいないか。

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