国体の亡霊 vs ミカエル

 この国には、自らのアイデンティティや思想の起源を、明治維新から昭和初期の激動の時代に求める人々がいる。男のロマン溢れる出来事がたくさんあったのだろうが、小生にとっては血生臭い時代以外の何物でもない。

 維新以後の、近代日本に思想の起源を持つ人々は危険だと小生は考えている。

 何故か。
”さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。”
第6の封印

 シュタイナーによれば、1841年~79年にミカエルとアーリマンが戦い、敗れ去ったアーリマンは地上に投げ落とされたと言う。

 だから、この頃の日本にも、行く宛てをなくした悪魔たちがやってってきた可能性がある。悪魔は人間を騙し、取り憑き、神への反逆を繰り返す。これ以降に生まれた宗教団体、いわゆる新興宗教団体の設立背景には、そのような悪魔たちによる真理の歪曲や世界認識の混乱、利己的な思想が見て取れる。現代において、それら宗教団体のいくつかは政治に介入し、第一与党の支持基盤となり、己の血生臭い思想を伝染させるウィルスのような振る舞いをしている。日本会議のような右翼集団の会合に、信者を組織動員させるなどして。神社本庁、解脱会、国柱会、霊友会(及びその分派の一部)、崇教真光などがある。

 具体的に、R会を例に挙げてみよう。R会は法華経の教えを基に設立された。 当初は、関東大震災という運命的出来事に震え、日本を正道に導こうという素晴らしい志が、少なくとも否定すべきではない人間の動機があった。しかし、志に燃え、良かれと思ってやったことが、結局は腐敗し悪い結果を招く、ということはよくある。R会はあっという間に分裂した。(神智学協会も、ブラヴァツキー死後、盛大に分裂した。どこもいっしょやがな。)

 R会系団体は、元々法華経思想であるから、菩薩が兜率天から地上にやって来たときなどに大地震が発生する、という説(『八因縁』等)を信じ、関東大震災の時に菩薩に類する人物がやってきたと、そしてそれが教祖たる自分だと誤認した者もいた可能性がある。○○神の生まれ変わりだとか、何とか。(分派のすべてがそうではないので念のため。)

 これら宗教団体の幹部たちは、(その意志があればだが、)よほど善なる行為と悪なる行為とを区別し、自己を律していないと、あっという間に悪霊の手に落ちる。そして、実際今日まで堕ちてきたのだろう。人間は、自分で真理について考えるよりも与えられる方が、精神的にも社会的にも楽なものである。だから、信者たちの票によって、”明治以後”の日本が今日まで存続してきた。悪霊によって支えられてきたから、”国体の亡霊”なのだ。

 旧態勢力と呼ぶにふさわしい由縁であろう。彼らは日本を世界に冠たる国と考えて歴史を利用するが、その思想は明治以後に生まれたものであり、真に日本的なものですらない。(新紙幣の人物も近代日本ばかり。古代の人物の想像画であれば波風たたないのになあ。)

 だから、現代の神と悪との戦いの構図において、オシリス友愛団の流れを汲むブラヴァツキーの霊が、安倍首相を男人形と呼んだことは、憂慮すべき霊的事実なのである。

HP Blavatsky(1831-1891)

”地球を救うのです” 

 そう、ブラヴァツキーは言った。

(列島大切断の予言は、てっきり回避されたものだと小生は誤解していた。手元にないものだから、正確なことが分からない。”1985年9月”末からはじまったと書かれていたらしい。) 

 ミカエルは、民族主義的な考えを激しく退ける。国体の亡霊たちは、民族主義に傾倒し、地球を破壊する。(正しく民族(霊)の業を背負う人間は、時代(霊)にかなったことをする。)これらの悪霊たちは、欧米の秘密結社に入り込んだアーリマン的霊と出自を同じくしているから、近々、現れると予測されている反キリストを、もろ手を挙げて讃美するだろう。


 ローゼンクロイツの呼び声に、こたえられるか。

 以上、妄言でした~。

*特定の組織を非難しているようにしか見えないだろうが、本当にその意図はなく、悪霊を非難しているつもりです。各々が、それぞれの場で、真理に近づき、善なる行為をすれば、悪霊など逃げていくのだ。

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