火星にカモメが飛んでいる。

 カモメが飛んだ~♪ 火星を飛んだ~♫


 NASAが公開している火星の画像に、鳥が飛んでいるように見えるものがあり、陰謀・UFO系サイトが騒がしい。


 画像は火星探査機キュリオシティが、自動的に地球へ送信したもの。
 
Curiosity Rover (wiki)

 膨大な画像データを、NASAのホームページで見ることができる。
 
raw images

 問題の画像は、前方カメラの一つで撮影られたもの。
 
Front Hazcam: Left B 2018-01-20 14:57:11 UTC

 おお、鳥さんが・・・( ´∀` )

 
翼をはためかせ~♪

 撮影したカメラ(Front Hazcam Left B)は、以下のように4つ連結されているカメラの一つ。

Front Hazard Avoidance Cameras

 ”前方危険回避カメラ”(Front Hazard Avoidance Cameras)とのことで、探査用のカメラではなく、キュリオシティを安全運行させるためのカメラのようである。

 で、すぐ隣に設置されているカメラ(Front Hazcam Right B)の画像には、鳥は映り込んでいない。
 
Front Hazcam: Right B 2018-01-20 14:57:11 UTC

(RightBのカメラで鳥のいた位置に星のように見えるのは、おそらく砂。よく見ると左上にシミのような、キズのようなものがみられる。RightBにはどの画像にもこのシミがみられる。画像下の時刻は、探査機が記録した時刻であって、地球にデータを送信した時刻ではない。二つのカメラの時刻は全く同じである。)

 ・・・

 フツーに考えれば、鳥さんも宙を舞うホコリか何かでしょうねぇ・・・。
 
 しかし、陰影がリアルですな~。

Conspiracy Theories

 陰謀論界隈では、火星の画像はすべてデヴォン島で撮影されたものだという。
 
Devon Island (wiki)

【デヴォン島:Devon Island】・・・北極海に存在する島の1つであり、現在のところ世界最大の無人島となっている。・・・先カンブリア代の片麻岩、古生代の泥岩と頁岩でできている。最高地点は標高1920m、いくつか小山脈がある。比較的高い標高と高緯度のため、大型の動物はほとんど存在せず、わずかなジャコウウシと小鳥、小動物のみが生息している。 夏には稀に10℃を超えることもあるが、冬は-50℃近くにもなる。年間を通して気温が低く水分が大気中に存在しにくいため、砂漠のように降水量は非常に少ない。
 デヴォン島には、ホートン・インパクト・クレーターと呼ばれるクレーターが存在する。これは約3900万年前に直径約2kmの隕石が落下したことによって形成されたものである。このクレーターの直径は約23kmで、現在は湖になっている。(wiki

 NASAは探査機を火星に送る前に、ここでシミレーションをしていた。

探査機
作業しているNASA職員

 そのデボン島には、カモメが飛んで来る。

Thayer's Gull

 カモメの分布と飛行経路。
 
デヴォン島は左中央

 ・・・

 NASAが公開する画像は、月にせよ火星にせよ、岩場ばかりで、あんまりロマンを感じさせてくれない。(感じる方もいらっしゃるでしょうが。) 

 ロマンが感じられないので、火星の画像は偽物だと、信じたい時もある~。

 が、何も断定しないスタンスでいる。




 さて、何を書きたいかというと 火星について、神秘学系人物の言及が、自然科学と整合性があるようにまったく見えない、ことを逡巡しようと思う。

 以下、火星についての言及を列挙する。(どこのどなたが言ったものか分からないものも列挙する。人智学による言及は最後にする。)

火星の画像は過去です、過去の火星です。(某アメリカ人霊能者)

うぉ、何かめっちゃ背の高いやつらがいるやんけ~3mくらいか~?(某アメリカ人リモートビューアー)

火星のRegga、Zagoらとチャネリングした。人類を助けてくれる。(ジョージ・ハント・ウィリアムソン)

火星の衛星(フォボス・ダイモス)は、地球が月と分離する際の影響から火星を守るためにつくられたもの。

地球とはバイブレーションが違うので、火星に探査機を送っても何も知的生物を見ることができない。 


G.I.グルジェフ(1877-1949)の場合

 
 ◇火星は”我々”流刑者の生存場所。 

 ”・・・たっぷり脂肪のついた長くて幅広の胴をしていて、頭からは巨大な光る目が突き出しておるんだ。この巨大な惑星体の背には二つの大きな翼があってな、下腹部には非常に丈夫なつめのついた割合小さな足がついておる。・・・どんなところでも自由に見ることができ、また惑星上だけでなく大気中でも動き回ることができ、なかには時たま大気圏外にまで足をのばす者もおる。”ベルゼバブの孫への話

 アトランティス時代、宇宙船オケイジョンで火星から地球へ飛んだ。

 どの惑星にも”ワタリガラス”がいる。


  ・・・

 (・・・「振動数、バイブレーションが違うから見えない云々」は、ニューエイジ系の考え方だと思うが、うわさの出どころはグルジェフか?) 

 正直、振動数が違うとか、時間の流れが違うとか、特段の理由なく説明されても、もう何でもアリの話になり、ロマンはあるが、ピンと来ない。

 人智学でも、エーテル体・アストラル体などと、「精妙さ」の表現方法をとっているが、シュタイナーの場合、どこまでも霊的意義について説明してくれるので、道徳感情の見地から、(少なくとも小生は)比較的受け入れ易い。 

(バイブレーションの説明は、分かり易いのだが、どこまでも分かり易すぎて、そんなに単純に考えて良いものかと迷う。人智学では、アメリカで”唯物論的人智学”が発達するとされているが、ニューエイジ系のことを言っているのだろうか?)


 鳥であれホコリであれ、カメラに映っているのであれば、この物理的世界のはなしであって、やれバイブレーションが~、エーテル体が~、と言った話ではない。自然科学的に観察される対象は、(真なる意味での)オカルト的ではない。



  人智学による火星の言及は以下のとおり。
【火星(Mars)】・・・惑星の中で最後に(天王星・土星・木星・地球・金星・水星についで)発生した天体。地球進化において月進化期が繰り返されるときに発生した。火星圏はデュナメイスの支配領域である。地球進化期前半(レムリア時代)に月が地球から分離したとき(地球が第4周期にエーテル的になる前)に、火星が地球を通過し、地球に鉄を与えた。火星は感受的心魂の発展を刺激し、言語への衝動を与える。通常の眠りにおいて、火星は感受的心魂に作用する。火星は月進化状態が再受肉したものであり、かつての月の大きさを軌道としている。火星は水体であり、月進化期の生命的残留物を含んでいる。また、太陽の力の代理であり、アストラル体が個我によって鎮められていないので、争いが多い。
 火星は16世紀まで闘争で荒廃し、心魂が火星からもたらしたものによって近代自然科学が発生した。1604年、仏陀は火星で<ゴルゴダの秘儀>を行ない、火星の上昇が始まった。死後、人間は火星圏で敬虔な仏教徒・フランシスコ修道士になる。仏陀は地上での働きを終えた後、火星に滞在しており、薔薇十字的瞑想を行なう者に力を送る。・・・ 
参考:【人智学における進化の周期】
◇土星紀(昏睡意識の獲得)   
◇太陽紀(睡眠意識)   
◇月紀(夢像意識)    
◇地球紀(覚醒意識) 
 ●ポラール時代   
 ●ヒェペルボレアス時代(古生代。太陽の分離)
 ●レムリア時代(古生代・中生代。月の分離)←火星が通過!   
 ●アトランティス時代(新生代。徐々に地球が硬化)BC.8000~6000年に水没。
 ●後アトランティス時代  
  □第一文化期(インド文化期)BC.7227~5067
  □第二文化期(ペルシア文化期)BC.5067~2907
  □第三文化期(エジプト・カルデア文化期)BC.2907~747
  □第四文化期(ギリシア・ラテン文化期)BC.747~AD1413 
  □第五文化期(ゲルマン‐アングロ・サクソン文化期)AD.1413~3573 ←今ココ!
  □第六文化期(ロシア・スラブ文化期)AD.3573~5733
  □第七文化期(アメリカ文化期)AD.5733~7893(万人に対する万人の戦い。月の帰着)
 ●第六根幹時代
 ●第七根幹時代 
◇木星紀(ヨハネ黙示録における新エルサレム。心魂的意識の獲得。)  
◇金星紀(超心魂的意識)    
◇ヴルカン星紀 (精神的意識。帰神)

 ・・・

 火星は”水体”とのことだが、専門家が地球からでも火星の砂嵐を観測できていることと整合しない。どういう意味での”水体”なのであろうか?水成分だけエーテル状態で存在しているから火星は乾いて見えるのだろうか?

 ・・・悩ましい( ;∀;)

 人智学は、自然科学と矛盾することはなく、いずれ自然科学が追いつく、らしいが・・・?
 
Mars Trek


”仏陀は地上での働きを終えた後、火星に滞在しており、薔薇十字的瞑想を行なう者に力を送る。”


 ・・・

 瞑想しますかね・・・。 


ーーーーーーーーーーー
関連記事:月についての夢想



↑ぽちっとLOVE

コメント

このブログの人気の投稿