受肉したルシファー(その1)
いったい誰が言い出した、そして、どうしてこうなった、中国四千年の歴史♪
しかし、侮るなかれ。(国としてではなく地域としての)中国四千年の歴史は、現代人がさかのぼれるもっとも古いものである(それ以降は、アカシックレコードにアクセスするしかない)。そして、この地域に、約四千年前、人類にとって重大な事件が起きた。ルシファーが、一人の人間に受肉したのである。
人智学では、現代に悪霊アーリマン(反キリスト)の受肉が起こると予測されている。後アトランティス時代において、悪霊ルシファー、キリスト、そしてアーリマンと、二大悪魔が受肉するその中央に、イエス・キリストの受肉がある。受肉したキリストについては、誤解と誤謬にまみれながらも聖書という形で広く知られているが、受肉したルシファーについては、ほとんど知られていない。少なくとも小生は全く知らない。人智学でも、ルシファーの特性について言及は多いが、受肉したルシファーについては少ない。そこで、受肉したルシファーについて、色々と逡巡していこうと思う。
ルシファーの受肉そのものについてのシュタイナーの言及は、小生が知る限り以下の発言のみである。
(*SteinerArchiveでは、ドイツ語・英語版のみで、日本語版が残念ながらない。ヴァルドルフ自由大学を卒業された志のある方は、是非、後世の日本人のために、日本語版を作成して頂きたい。原発事故が起きても原発を推進するような国家に属する、人智学的知識に容易に触れられない民族の未来は、暗い。もちろん、発祥のドイツ語、国際語の英語に次いで、極東の日本語で、かなりの量の人智学関連書物を読めるのは、その他諸言語を母国語とする民族よりはよほど恵まれてはいるだろうが。)
受肉した場所は、中国。
アホな小生は、チベットのことかな?と、最初は考えたのだが、シュタイナーの時代、チベット(1915-1950)は独立国家として清朝と抗争状態にあったので、それはないだろう。どうも、グノーシス派のマニ教と似たものである可能性か高い。
次回、マニ教に関するものから、受肉したルシファーについて考えていこうを思う。
受肉したルシファー(その2)
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しかし、侮るなかれ。(国としてではなく地域としての)中国四千年の歴史は、現代人がさかのぼれるもっとも古いものである(それ以降は、アカシックレコードにアクセスするしかない)。そして、この地域に、約四千年前、人類にとって重大な事件が起きた。ルシファーが、一人の人間に受肉したのである。
人智学では、現代に悪霊アーリマン(反キリスト)の受肉が起こると予測されている。後アトランティス時代において、悪霊ルシファー、キリスト、そしてアーリマンと、二大悪魔が受肉するその中央に、イエス・キリストの受肉がある。受肉したキリストについては、誤解と誤謬にまみれながらも聖書という形で広く知られているが、受肉したルシファーについては、ほとんど知られていない。少なくとも小生は全く知らない。人智学でも、ルシファーの特性について言及は多いが、受肉したルシファーについては少ない。そこで、受肉したルシファーについて、色々と逡巡していこうと思う。
(霊界の事ばかり考えるとルシファー的、現実の事しか興味がないとアーリマン的で、両者のバランスをとるのがキリストである。ちなみに、インディジョーンズのモデルになったチャネラーのジョージ・ハント・ウィリアムソンは、ルシファーとおぼしき存在のことを”elder race”(高次の、先の種族の意)、”Cyclops”(一つ目)と表現している。いつかこの人物の著作についても考えていきたい。)【ルシファー〔Luzifer〕】・・・心魂の下部に存在し、内側から人間に作用する存在。太陽神霊と人間の中間の半神であり、月進化期に進化を完成しなかった天使・大天使である。「マルコ福音書」はルシファーをデーモン、アーリマンをサタンと呼んでいる。「エゼキエル書」では、翼のある竜として登場する。BC.3000年ごろ中国に受肉して、アジア文化に叡智の霊界を与えた。イスラム教ではエブリスと呼ばれる。・・・
・・・ルシファーは人間に自立と誤謬の可能性を与え、人間を内からつかんで、自由と悪の可能性を与えた。・・・(以下略)
ルシファーの受肉そのものについてのシュタイナーの言及は、小生が知る限り以下の発言のみである。
前三千年紀(BC.3000~BC.2001)初頭に、ある重大な出来事が起こりました。この頃は未だ意識が暗かった、霊魂を担う存在である人間は、本能的に生活をしていて、未だに知性を器官として使用することができませんでした。しかし、この器官は既に人類の内に存在していました。物理的構造を持っていたのです。しかし、霊魂を担う存在である人間は、それを上手く使用できませんでした。そのため、人間は思考することによって知識を得ることができませんでした。知性的な認識力を持っていなかったのです。人間は秘儀の場から与えられるものに依存していました。そのような中、前三千年紀初頭に、アジアの東方で重大な出来事が起こりました。
ある高名なアジア系の子に、秘儀が行われる境内で過ごすことが許されました。この子は実際、秘儀に参加することができました。なぜなら、秘儀を執り仕切る僧侶が、その子を参加させなければならない霊感を強く感じていたからです。それからある存在が、その子が40歳を迎えたときに受肉しました。およそ40歳頃ですが、とても重大なことが起こりました。重大な事件が起こったのです。それは、紛れもなく秘儀の僧侶が予言的に知覚していた出来事でした。当時、東アジアに点在していた秘儀センターのある境内で過ごすことができたこの人間が、約40歳の時に突然、知性の力を理解し始めたのです。これまでは啓示を通じて、知性の力は秘儀の場に与えられました。啓示でしか、知性は与えられなかったのです。その子はまさに知的認識の器官を初めて使用した人間でした。しかしそれはまだ秘儀に頼っていたものでした。
秘儀の僧侶がこの出来事について語ったことは、私たちが使用している現代の言葉で述べると次のようになります。「この人間の中に、ルシファー自身が受肉した。」それは疑いようのない本当のことなのです!非常に重要な出来事として、前三千年紀にルシファーの人体への受肉が東アジアで実際に起こったのです。このルシファーの人体への受肉によって、- この存在は人類の教師になったのですが、- 西暦以前の異教文化として描かれるものの中に、ルシファーが現れました。ルシファーの文化は、西暦がはじまった頃のグノーシス派の中にはまだ残っていました。
このルシファーがもたらした文化について、軽蔑的な判断を下すのは間違いでしょう。ギリシア文明が作り出したすべての芸術作品、古代ギリシャの哲学や、エシキウススの悲劇のなかにいまも生づいている洞察でさえ、このルシファーの受肉なしでは起こり得なかったことでした。
ルシファーの受肉の影響は、ヨーロッパの南部やアフリカの北部、アジア小地域では、西暦一世紀頃まで依然として強力でした。そして、ゴルゴタの秘儀が地上で起きたとき、それは本質的にルシファーの英知で理解可能なのもでした。グノーシス派はゴルゴタの秘儀の重要性を理解する任務がありました。彼らはルシファーの英知に貫かれていました。ここまでを整理すると、まず最初に、前三千年紀初頭に、中国でルシファーの受肉がありました。次に、私たちの時代の始まりのとき、キリストの受肉が起こりました。先に述べたように、キリストの受肉の重要性はルシファーの受肉した力が残っていたおかげで理解することができました。このルシファーの力は西暦四世紀まで人類の理解力に実際に影響していました。力の余波がまだ残っていたのです。
これらの二つの受肉、紀元前におけるルシファーの受肉と、地球にとって重要な意味を持つキリストの受肉に加えて、それほど遠くない未来に、三つ目の受肉が加えられるでしょう。そして、現在の出来事は、すでにそれを準備するような方法で動いています。
GA0193 『ルシファーとアーリマン その3』 英語版より一部訳
(*SteinerArchiveでは、ドイツ語・英語版のみで、日本語版が残念ながらない。ヴァルドルフ自由大学を卒業された志のある方は、是非、後世の日本人のために、日本語版を作成して頂きたい。原発事故が起きても原発を推進するような国家に属する、人智学的知識に容易に触れられない民族の未来は、暗い。もちろん、発祥のドイツ語、国際語の英語に次いで、極東の日本語で、かなりの量の人智学関連書物を読めるのは、その他諸言語を母国語とする民族よりはよほど恵まれてはいるだろうが。)
受肉した場所は、中国。
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アホな小生は、チベットのことかな?と、最初は考えたのだが、シュタイナーの時代、チベット(1915-1950)は独立国家として清朝と抗争状態にあったので、それはないだろう。どうも、グノーシス派のマニ教と似たものである可能性か高い。
次回、マニ教に関するものから、受肉したルシファーについて考えていこうを思う。
つづく。
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