ラオメルのキブツ(その6:まとめ)

その5)のつづきです。

思いのほか長くなってしまった。なんとかまとめてみました。

予言の考察にあたって、以下の箇所を参考にした。

ダニエル書11章・12章ほか
マタイによる福音書24章
黙示録12章ほか

「この異常な時代はいつ終わるのか
それはひと時ふた時半時である
千二百九十日が定められている
待っていて千三百三十五日に至る者は幸いである」
「卑しき者が自分は神以上の神として現れそしてついに破滅する」
「南と北の対立」
「何千万人の餓死者」
「近年に多くの者は目を覚ます
賢者 大空のように輝き
多くの民を幸に導き 
永遠に星のように輝き続ける」
ラオメルのキブツから蘇る預言者からの伝言、
世見
未来予測のやり方はいろいろ。


人智学における進化の周期に基づき、予言を当てはめ解釈していった。 

各”7”番目のサイクルに、ダニエル書12章(黙示録12章)のクライマックス的場面が転写する。

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【人智学における進化の周期】

Ⅰ土星紀 
  
Ⅱ太陽紀 

Ⅲ月紀  
  
Ⅳ地球紀

 1⃣ポラール時代

 
 2⃣ヒェペルボレアス時代


 3⃣レムリア時代

   
 4⃣アトランティス時代

 
 
5⃣後アトランティス時代  

  (1)第一文化期(インド文化期)BC.7227~5067


  (2)第二文化期(ペルシア文化期)BC.5067~2907


  (3)第三文化期(エジプト・カルデア文化期)BC.2907~747


  (4)第四文化期(ギリシア・ラテン文化期)BC.747~AD1413

     ダニエルが生きたと思われる時代
    【時代神霊】
    ①オリフィエル(BC.200-AD.150)

    ②アナエル(AD.150-500)

    ③ザカリエル(AD.500-850)

    ④ラファエル(AD.850-1190)

    
サマエル(AD.1190-1510)

  (5)第五文化期(ゲルマン-アングロ・サクソン文化期)AD.1413~3573 
  
    ⑥ガブリエル(AD.1510-1879)
    
ミカエルと龍の戦い(AD.1841(霊界)黙示録12章)
 

    ミカエル(AD.1879-2300) 
    → 現代・ダニエル書12章のクライマックス
  
  (6)第六文化期(ロシア・スラブ文化期)AD.3573~5733

  (7)第七文化期(アメリカ文化期)AD.5733~7893
    
ダニエル書12章のクライマックス 、月の帰着

 6⃣第六根幹時代
(太陽と結合)
 
 7⃣第七根幹時代
  
ダニエル書12章(黙示録12章)が成就

木星紀(黙示録における新エルサレム)   

Ⅵ金星紀

ヴルカン星紀

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以下、予言の文言を、ダニエル書の登場順に説明する。


「卑しき者が自分は神以上の神として現れそしてついに破滅する」 
ダニエル書11章の内容)

反キリストとして活動予定の、悪霊アーリマンが受肉した人間。人智学では1998年(666×3)に誕生が予定された。今後成人し、活動を開始する可能性がある。「荒らす憎むべきもの」。


○「南と北の対立」
ダニエル書11章の内容)

セレウコス王朝(北)とプトレマイオス王朝(南)の対立が、現代に転写する。現代では、北の王がアメリカ、南の王がロシアに相当する。北と南は方位を指しているのではなく、二つの大きな勢力の争いを表現するために用いたと推測する。第五文化期(ゲルマン‐アングロ・サクソン文化期 AD.1413~3573)の中心地であるアメリカと、第六文化期(ロシア・スラブ文化期 AD.3573~5733)に中心的な役割を果たす予定のロシアが争い合うことで、文化期の移行に伴う葛藤を表現する。なお、第七文化期(AD.5733~7893)はアメリカ文化期であって、アメリカとロシアが滅ぶということではない。

(「南」が英米資本主義圏、「北」がロシア共産圏というのが一般的見解であろうが、北の王の暴挙は説明が難しい。参考:『「英米」をダニエルの預言の「南の王」とするのは致命的な誤りであるという理由』) 


○「近年に多くの者は目を覚ます
 賢者 大空のように輝き
 多くの民を幸に導き 
 永遠に星のように輝き続ける」
ダニエル書12章3節)

復活したキリストは、地球神霊となって地球のエーテル体となった。近年(だいたい大戦中~冷戦前の期間)に地球エーテル界にいるキリストを多くのものが見ることができるようになる。 キリスト(賢者)がエーテル界(大空)から呼びかけ、霊界の存在を知らせ、カルマを克服し輪廻転生が終わり得ることを説く(幸に導き)。霊界に参入したものは、霊が永遠であることを知る(永遠の星のように輝き続ける)。

(現在は悪霊アスラ(アーリマン)の妨害があり、キリストをみることが非常に難しくなっている。) 

○この異常な時代はいつ終わるのか
(ダニエル書12章6節)

現代を含む、輪廻転生のある期間。レムリア時代に月が地球から分離し、人間に”死”が生まれ、輪廻転生が始まった。アトランティス時代にはまだ未熟ながらも霊界の存在を看守し得たが、徐々にその能力を失い、(代わりに思考力を手に入れ)現代に至る。これから徐々に人間は前世の存在を看守できる可能性が生まれてくる。輪廻転生は第六根幹時代の初期に終了予定。”7”の転写を踏まえれば、”この異常な時代”は木星紀まで続く。

○それはひと時ふた時半時である
(ダニエル書12章7節)

第七文化期もしくは第七根幹時代の終了までの期間を指すと推測。
”ひと時ふた時半時”(one time, and times, and half a time)は、”(当時より数えて)1つめ、2つめ、それと半分”と、数をかぞえているように計算すると考えれば、第七文化期終了まで、”第六文化期、第七文化期、それと現在の第五文化期の残り半分”で、”ひと時ふた時半時”となる。第七根幹時代終了までの場合、”第六根幹時代、第七根幹時代、後アトランティス時代の残り半分”で、”ひと時ふた時半時”となる。

または、”ひと時”は大循環1つ分(木星紀)、”ふた時”は小循環の第六・第七根幹時代、”半時”は現在の後アトランティス時代の残り半分と推測できる。その場合、”異常な時代”は木星紀の完了まで続く。


○千二百九十日が定められている 
(ダニエル書12章11節)
○待っていて千三百三十五日に至る者は幸いである」 
(ダニエル書12章12節)

輪廻転生が可能な一つのサイクル。黙示録12章の1260日は2160日の間違いであった。同様に、ダニエル書の1290日も2160日として考える。2160年は、春分点が黄道十二宮を一つ入れ替える長さである(地軸のブレが原因)。その間に、人間は概して2回、転生するチャンスがある。つまり人間は一つの文化期で2回、人生を送ることができる。この間に魂が次の文化期のからだに受肉できるほど発達しなければ、遠い未来、再び課題に臨まなければならない。1335日を3035日だとすると、月の帰着後、地球が重くなり地軸のブレ方も変わるであろうから、3035年が新たな地球のサイクルである。

(ダニエル書の数字に間違いがない場合(以下妄論)、1290日と1335日は、第五文化期(AD.1413~3573)に「荒らす憎むべきもの」が起こってから終了するまでの期間である。時代神霊ミカエル(AD.1879-2300)が、1841年に霊界で龍(アーリマン的諸力)と戦い勝利し、龍とその眷族らは地上に投げ落とされた。その転写が1917年であり、1841年と1917年の中間が1879年である。1879+1290=3139、1879+1335=3184となり、おおむね第五文化期の末期となる。1335-1290=45年待つと、第五文化期の影響がほぼ無くなり、おおむね第六文化期を迎える。このように考えた場合、7番目の時代神霊ミカエルの”7”の転写が未来におこる。また、アーリマン受肉が予測された年は1998年だから、1998+1335=3333となる。(だからなんだwひどいなw))


○「何千万人の餓死者」
ダニエル書に該当箇所なし。今後の災害・戦乱に伴うものであるだろう。 
 ⑦ミカエル(AD.1879-2300)の時代に起こるものと推察する。 


○ ”ラオメルのキブツから蘇る預言者からの伝言、”
預言者ダニエルからの伝言。ラオメル(La'Omer:麦の束)、キブツ(集団・集合)からと、予言箇所から推測。


以上

進化は続くよどこまでも。終わったりしませんよ。

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今回の予言を、人智学的知識を用いて考察していった。結果的に、現代を含む終末予言であった。できるだけ、何か、”自分たちが生きているうちに、すべての予言が成就してほしい”などという、弱い心に基づく結論に導かないように注意したつもりだった。

遠い未来にも、試練が待っていると自覚しておくべきだろう。 

この予言をきっかけに、アーリマン的勢力のうごめきを再認識した。わざと聖書の預言を誤解させ、反キリストをキリストだと思わせる策略に注意したい。

キリストは地球のエーテル界にいるのであって、再び受肉しない。人間の方がキリストを看取する能力を手に入れなければならない。

小生も”アーリマン受肉の準備”で、以下のような文を書いていた。

”(ヒトラーが活動を開始したのはシュタイナーの死後であるので、誰もヒトラーの魂の由来について正確なことが分からない。ヒトラーにまつわる逸話に触れると、まさにヒトラーがアーリマンではないかと思えなくもない。 実はもうアーリマンの受肉は終わっていて、既に第六文化期で~す、といのが、一番気が楽ではある。)”

改めて考えると、これも弱い心と知性のなさを、アーリマン的勢力に付け込まれたのかもしれない。物事を考えるにあたって、何事も断定せず、安易に流れされないようにしたい。 


空の青さの終端が地球エーテルの終端。復活したキリストを感じられるだろうか。


第五文化期と第六文化期は、決定的な時代であると言える。第六文化期の立てた目標に達しえた魂たちは、第七文化期にもふさわしい進化を遂げていく。しかしそうでない魂たちは、すでに環境が変化してしまっているので、これまでなおざりにしてきたことをやり直す機会にめぐまれないだろう。そうできるようになるのは、もっとはるかに遠い未来においてであろう。
人智学は心をおどらせるよりも、重たくさせることが多い。だから、受け入れる人は少ないのだろう。

予言のチャレンジはこれで終了です。長々とおつきあい頂き、有難うございました。

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・ラオメルのキブツ(その1)”数のトリック”
・ラオメルのキブツ(その2)”イエズス会”
・ラオメルのキブツ(その3)”ヨハネの黙示録”
・ラオメルのキブツ(その4)”模写ミス”
・ラオメルのキブツ(その5)”マタイによる福音書”
・ラオメルのキブツ(その6:まとめ)”人間の進化”
・アーリマン受肉の準備



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