民族霊(日本)の使命考察

民族霊とは、その民族を指導する大天使(アルヒアンゲロイ)、火の神霊の別名である。9つの位階からなる天使群のうち、下から2番目(つまり、人間の2つ上)の存在である。

【民俗心魂・民族神霊 】アストラル体を精神的自己に変容しおわり、エーテル体を生命的精神に作り変えている大天使が民族神霊であり、そのアストラル的な雲の中に、民族全体が生きている。民族性は、民族のエーテル体と物質的な地表との結合から発生する。・・・天使は個人と民族神霊(大天使)との仲介をして、人間を活動すべき場所にもたらす。・・・どの民族も、人類全体に寄与する。・・・ローマ人はヨーロッパ全体のために、純粋に個我に基づく法律を築いた。・・・西アジアと東欧のスラブ民族は第6文化期を準備する。


 

アメリカにはアメリカの、ドイツ(ゲルマン)にはドイツの、日本には日本の民族霊がおり、それそれの民族で様々な課題に取り組み、魂の発展、ひいては人類全体の発展に寄与する。

例えば、ローマ人は”民族霊に導かれて”、”純粋に個我に基づく法律”である市民法、万民法をふくむ「ローマ法」を築いた。

このローマ法の概念が、後のドイツやフランスに受け継がれ、ヨーロッパ全体の法体制に 多大な影響を及ぼした。
将来、西アジアと東欧のスラブ民族に関わる神霊が、第6文化期を導く予定である。(*現在は第5文化期後半、第6文化期の夜明けである。)


 

では、日本の民族霊はどうだろうか?人智学では、いくらか日本についての言及がある。

【日本】・・・アトランティス文化から遅れてきた者。今日の日本の発展は、 外国の文化の成果を摂取したものであり、本当の進化ではない。・・・日本人は古代の霊性の遺産として、精神の柔軟さ・活発さを持っており、それが欧米の唯物論と結び付くと恐ろしいことになる。民族移動のころのゲルマン人が日本に転生しており、日露戦争のときは、帝政ロシアに虐待されたロシアの理想主義者たちが死後、心魂界で復習心を捨てられず、日本側に付いて戦った。
                                           『シュタイナー用語辞典』


・・・アジア、東アジアには、一万年前にすでに人間がいました。・・・それらの子孫は、地上の最古の文化を有しています。モンゴル民族、日本人、中国人です。彼らは最古の地上の住人の末裔なので、非常に興味深いのです。


・・・日本人・中国人よりも古い文化には、表面的な科学は到達できないのです。


・・・日本は完全にヨーロッパ文化に支配されました。日本という名は保っていても、まったくヨーロッパ化されました。日本人はヨーロッパからすべてを受け入れ、自らの古い文化は外面にとどまっただけです。
                                                       『地球年代記』

 


発言は20世紀初頭のものである。明治維新以後の日本については、まったく良い意味に捉えられそうなところはないが、、古いことに関しては、ナンバー1であるようだ。(日本より古い文化に到達するには、アカシックレコードにアクセスするしかない。)

直接、民族神霊についての言及はないようなので、他の言動から類推してみようと思う。

『男人形』予言は有効か の記事で、以下の文を紹介した。

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第七亜人類(蒙古人)も同様に思考力を育成した。しかしこの人々の中には、以前の諸亜人類の特徴、特に第四亜人類の特徴が、第五、第六亜人類のそれ以上に強く、残っていた。人々は思い出に対して忠実であり続けた。一番古いものが一番良いものであり、それにはどんな思考力も及ばない、という確信を人々は抱いていた。・・・彼らはもはや生命を直接支配はできなかったが、生命に対する素朴な信仰を失ってはいなかった。生命力は彼らの神になった。そしてこの神の委託の下に、彼らは正しいと思うすべてを行った。こうして彼らは実際、近隣の諸民族の眼からはまるで秘密の力に取り憑かれているかのように見えた程にまで、盲目的にこのような力に帰依した。今日でもアジアと若干のヨーロッパ地域に住む彼らの子孫たちには、このような特徴がみられる。

                                             『アカシヤ年代記より』

(*これはアトランティス時代の話であって、それをそのまま現代(後アトランティス時代)の蒙古人(モンゴロイド)に受肉した霊魂(個人)に当てはめてはいけない。ただし、その物質的特質は残っている。人智学では霊魂が輪廻転生を繰り返し進化するという考えを大前提としている。現在日本人男性として生きる霊魂が、前世で白人女性であったり、次の世で黒人男性であったりすることがあり、霊魂によって千差万別である。そのため、上記の内容には何ら人種差別的要素はない、と小生は理解している。)


”一番古いものが一番良いものであり、それにはどんな思考力も及ばない、という確信を人々は抱いていた。”

平たい話、論理的思考力が育成されにくい、ということである。そのためモンゴロイドに受肉した霊魂は、他人種よりもこの点に注意する必要がある。

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文中には、

” ・・・彼らはもはや生命を直接支配はできなかったが、生命に対する素朴な信仰を失ってはいなかった。生命力は彼らの神になった。そしてこの神の委託の下に、彼らは正しいと思うすべてを行った。”

というものがある。

これは、自然信仰がいまも残されている理由の一つになるのではないだろうか?

日本には世界で最も豊かな四季がある。”生命力”は日本人の神だから、代々自然を「愛でる」信仰が根付きやすかったのではないだろうか?

そして、”神の委託の下に”、盲目的にまで正しいと思うすべてを行ってきたので、神道が現在まで受け継がれているのではないだろうか?


伊勢神宮には、ソロモン神殿の位置構造と類するものがある。

ソロモン神殿の時代の、古代ユダヤの伝統が日本に伝わったのは、とにかく古いものが良いと考える民族が、古来の伝統保存の役割を担うに適しているので、わざわざ遠く極東の地まで神霊の導きによって伝えられたから、なのでないだろうか?

四方を海に囲まれていることも、異文化の侵入が少なく伝統保存に適していたのだろう。


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人智学では、西暦3千年紀に、人々に前世・来世の意識が現れ、第5文化期のの終わり(4千年紀)には西洋と東洋の精神性が結合し、第6文化期に人間は精神的自己に上昇するとされている。

そうすると、日本の民族霊の使命とは、古き良きものを保存し、多くの人類が日本の地に残されている古代の「記憶」に触れ、前世の意識の育成を図り、翻って個人の進化を促すこと、ではないだろうか?

(むかし、外国の霊能者が、伊勢神宮を訪れ泣き崩れた話があったが、前世に関わることだったのか、またはソロモン神殿の転写を受けて帰依したのだろうと思う。)

日本民族霊の使命が、小生の類推どおりだとすると、自然破壊などもってのほかである。しかし、原発推進など野蛮な発想をする日本人が多いようである。贖罪する意思は、もはやないのだろうか?


 西暦7千年紀に、地球と月は再び合体する。宇宙にでも行かない限り、全ての民族・国家はなくなるだろう。

そのころまでには、日本の民族霊の使命も、終わる。


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